現在XⅤまで発売が決定されているファイナルファンタジーシリーズ。
15までタイトルが出ているけれど、他の作品はどんなものか、気になりませんか?今回はその中でも1999年に発売された「Ⅷ」の名場面を紹介します。
以下ネタバレを含みますのでご注意ください。
FF8の名シーン「スコールとリノアの出会い」
「私のことが好きな〜る、好きにな〜る……ダメ?」流れ星の下での出会い、リノアとのダンス。
プレイステーションなのにこんなに綺麗なのか!と未だに感動するシーンの一つが、主人公スコールがヒロインリノアとダンスをするムービーです。
試験に合格し、晴れて傭兵SeeDとなったスコールですが、就任パーティーにも乗り気ではない様子。そんなとき、流れ星を指差して彼に微笑みかけるリノアの姿が。リノアのこのセリフの後、二人のダンスが始まります。
無理やりダンスをしている人たちの間に連れて行かれ、戸惑うスコールの表情や、リノアの楽しそうにしている顔など、どれも細かく描かれています。
二人の出会いの場としても、また、このシーンはエンディングまで重要な場面として登場してきますので、最後まで遊んだ人にとっても忘れられないムービーだと思います。
ちなみにここで流れるダンスの音楽をよく聞いてみると……。この作品のキーとなる、あの曲のアレンジなのです。明るい曲調になっていますが、よく聞いてみてください。
FF8の名シーン「イデアの本当の姿」
「あなたの戦いの物語を終わらせなさい! それが、誰かの悲劇の幕開けだったとしても!」魔女イデアの本当の姿とは……。
この作品に登場する魔女は、巨大な力を持ち、忌み嫌われる存在です。魔女イデアはガルバディアという国の大統領を殺害し、国家の頂点に君臨します。
スコールたちはその魔女の暗殺の任務を受け(その際にガルバディアガーデンから狙撃手として、アーヴァインが仲間になります)、何度か対峙します。
そのイデアがなぜ、このような言葉を投げかけたのか……。イデアは実は、スコールたち(リノア以外のパーティメンバー)の育ての親だったのです。しかしアーヴァイン以外はジャンクションの副作用で記憶障害になっており、彼女のことを忘れてしまっていたのです。
また、イデアのラストボスのアルティミシアに乗っ取られていたために、冷徹な性格になっていました。彼女と戦うことで、それも解けるのですが……。
彼女の言った「誰か」というのは、イデア自身のことを指しています。自分を犠牲にしてでも、大切な子どもたちの背中を押す言葉に、この物語のキーワードである「愛」というものがちゃんと含まれているなとじんときます。
FF8の名シーン「眠るリノアに語りかけるスコール」
「今の、みんなには内緒だからな」主人公スコールが本心を、眠るリノアに語りかける
スコールは見た目からしてクールな印象ですが、序盤はクールというよりはそっけない、冷たいと思う方もいるかもしれません。壁とでも話してろよ、という台詞はプレイヤーにも強く残っているのではないでしょうか。
彼がそのように他人と距離を取っているのも、誰かに心を開いてもその人がいなくなってしまうことを怖がってのことなのです。その彼を変えていったのは、リノアや仲間たちでした。
リノアが昏睡状態に陥ってしまい、彼女を救うため単身エスタに向かう途中、スコールは自分の心の中を語ります。夕焼けを背景としているのも相まって切ないけれど、どこか優しい雰囲気です。
FF8は再プレイする価値がある!
FFⅧはメインパーティが十代で構成されているため、大人びているけれどどこかまだ幼いところが見えることもあります。プレイヤーの人たちが、彼らの年齢を超えてから遊んでみると、彼らの印象も少し変わってくるのではないでしょうか。
私は当初はかっこよくて強い人たち、と思っていましたが、最近になって遊んでみると、スコールの抱えている葛藤や変わっていく姿に目がいくようになりました。
FF8は感動作! まとめ
FFⅧはそれぞれの登場人物の心の変化が、とても印象的な作品です。
イデアの台詞の項目でも、この作品のテーマは「愛」と言われていると述べましたが、この「愛」がただ恋愛という意味で収まるものではなく、親子や仲間、友人……たくさんのキャラクターたちの愛が詰まっています。
ぜひともエンディングまで実際に見てほしい作品です。