2005年に発売されたテイルズオブレジェンディア、略してTOL。「絆」をテーマとした本作では、本編の後にキャラクタークエストがあるのが特徴的です。
そんなレジェンディアの名場面を紹介していきます。以下本編のネタバレも含みますのでご注意ください。
レジェンディアの主人公セネルとステラとの別れ……
レジェンディアの舞台は「遺跡船」と呼ばれる島のような場所です。
主人公セネルやシャーリィも物語冒頭でここにたどり着きます。シャーリィはセネルのことを「お兄ちゃん」と呼ぶのですが、実は血の繋がった兄妹ではなく、シャーリィには本当の姉ステラがいました。ステラを含めた三人が、昔からよく知った仲だったのです。
そして遺跡船では敵に囚われたステラが見つかるものの、既に衰弱している状態。力を使い果たしてしまった彼女はセネルに謝罪を言うのですが、そのときに彼が言った言葉が以下のものでした。
「俺が水舞(みずまい)の儀式を申し込むの、楽しみにしてたんじゃなかったのかよ! 先に行っちまったら、申し込めないじゃないか!」
水舞の儀式とは簡単に言えば告白をし合うようなもので、セネルとステラはお互い大切な人だったのです。
せっかく再会できたのに、別れてしまうのは本当に切ないですし、実は遺跡船を冒険している随所でステラはセネルの側にいた、ということがわかるのも、二人の絆を感じます。
また、このシーンには挿入歌・蛍火が流れます。テイルズ屈指の名曲と言っても過言ではないでしょう。歌の雰囲気が相まって、余計に涙を誘うシーンとなっています。絶妙なタイミングでサビから入るこの歌には思わず鳥肌。
「つらい時は、一緒に泣いてあげられる」シャーリィの初めての友人、フェニモールとの会話に感動
フェニモールはパーティーキャラではなく、シャーリィたちと同じ「水の民」(セネルたちは「陸の民」と呼ばれます)サブキャラクターとして登場します。
彼女はシャーリィが敵に捕まった先で出会ったのですが、最初はセネルたちを陸の民だからと非常に敵視していました。しかし、セネルたちがシャーリィを懸命に救おうとする姿に少しずつ心を開いていきます。
特にシャーリィには、同じ水の民でありながら陸の民と共にいることを理由に厳しい言葉をぶつけていましたが、だんだんとシャーリィを支える存在にもなっていきます。
「つらい時は、一緒に泣いてあげられる」
この台詞はシャーリィが、本編後半になってシャーリィがセネルから離れて水の民の元に行ってからのことです。
シャーリィは一人セネルへの想いを抱えていたのですが、フェニモールはそこで、友達とは何かということを語ります。
ここでのシャーリィは、セネルの妹、であったり水の民の救世主ではなく、一人の女の子として等身大の姿が見えるのも印象的です。
このシーンが感動できる理由は、シャーリィに初めて「友だち」ができるというのもあるのですが、後につづくある展開が、よりこのシーンを引き立たせるのです。その後の展開についても、是非プレイしてみて確かめてほしいです。
「どーだ、ざまみろ」笑顔でVサイン、ノーマのキャラクタークエスト
レジェンディアの面白みの一つとして、本編の後にキャラクタークエストという、それぞれのパーティーキャラクターに焦点を当てた話が展開されていきます。
本編ではセネルやシャーリィを中心としていますが、ここではそれぞれのキャラクターがどんなことをしてきたのか、というのがわかってきます。
上の台詞はパーティーキャラ、ノーマのキャラクタークエストの終盤の台詞です。この言葉だけだと伝わらないものがあるとは思いますが、ここで見せるノーマの笑顔には彼女らしさが溢れています。
行方のわからなくなってしまった師匠が追いかけていた「エバーライト」を彼女も探すために遺跡船にやってきた彼女。セネルたちとの戦いもひと段落して探索を再開します。途中では見つけられないことへの苦悩も見せますが、最後には師匠との絆が伺えます。
テイルズオブレジェンディアの名言と名シーン まとめ
絆がテーマとなっているだけあって、作中のキャラクターの関わり合いは非常に濃く、キャラクタークエストが主人公以外にもスポットをしっかりと当てているのでサブキャラクターのこともだんだん好きになれるというのが、レジェンディアの魅力の一つです。
特に後半では仲間たちの困っていることを解決してあげようとするのですが、パーティーの仲の良さはプレイしていても微笑ましくなります。
本作はキャラクターデザインが歴代とは異なっていたりと異色な雰囲気を出していますが、音楽の演出やシナリオも輝いていて、人にオススメしたい作品です。
ハードがPS2なので少し古いかもしれませんが、遊んでみる価値ありです! 特に海や水がよく用いられているので、そうした幻想的な雰囲気が好きな人にもお勧めです。
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