雲田はるこさん原作のアニメ「昭和元禄落語心中」が、1月に二期放送決定となりました! 古き良き昭和の雰囲気と、魅力的なキャラクターたちが紡ぐ、儚くも美しい物語は必見です。今回は、一期を踏まえて、二期の見どころを取り上げていきたいと思います。以下、一期の内容のネタバレを含みますのでご注意ください。
昭和元禄落語心中の物語は儚く、美しい
【落語と噺家たちと、その周りの人々の物語は儚く、美しい】
物語の主人公・与太郎(声:関智一)は、刑務所の落語慰問会で聞いた「死神」が忘れられず、有楽亭八雲(声:石田彰)の弟子となります。一期は主に、八雲がかつて「菊比古」という名であったころのこと、稀代の天才助六(声:山寺宏一)と落語の道を進み、戦後の落語界を牽引していったこと、そして、二人の前に現れたみよ吉(声:林原めぐみ)との関係、八雲が抱えている苦悩を描いています。対照的な八雲と助六の人柄や落語、そこから生まれる物語は別れ、散っていく切なさもあり、しかしながら美しいのです。
昭和元禄落語心中の声優さんたちの演技と落語の迫力は圧巻
【落語の迫力と声優さんたちの演技は圧巻】
アニメを見て何より感動した1つは、声優さんたちの素晴らしさです。どの登場人物も、有名な声優さんたちが演じていますが、落語の一幕は本当に聞いていて引き込まれます。一期の与太郎が落語の練習をしている際には、どこかたどたどしい様子で、本番になって登場人物が心配している中、つい自分もはらはらしながら見てしまったのですが、勢いのある噺にいつの間にかわくわくしてしまいます。見ているときは本当に「与太郎」を応援したくなるような、彼の落語を聴いている気分でした。二期で「助六」を継いだ彼が、どんな落語を見せてくれるのか、とても楽しみです。
石田彰さん演じる八雲の若かりしころの演技と、現在の演技分けにも注目です。どちらも大人っぽさと儚さがあるのですが、若かりしころは感情的な部分が見え隠れするところや、与太郎の師匠としての八雲は素敵な初老の紳士然としていて格好いいのです。その見た目に対して江戸っ子口調なのも魅力的です。二期でもどんな活躍をしてくれるのでしょうか。また、彼が抱える「助六」の姿が再び何を語るのか、見逃せません。
【有楽亭八雲(CV:石田 彰)による「鰍沢」】
また、噺家以外の登場人物も注目です。一期で登場した謎の女性・みよ吉の妖艶な雰囲気も欠かせない存在です。ささやくような台詞の端々は良い意味でぞくっとします。二期でも彼女が登場することはあるのでしょうか。さらに、与太郎ら新しい噺家たちを囲む人物に、どんなキャラクターが登場するのか、人物劇が楽しみです。
昭和元禄落語心中の物語を包む音楽や絵は絶妙
【物語を包む音楽や絵は絶妙】
落語のシーンというと、噺家が話しているのが主なのですが、落語を引き立てせる音楽やアングルの使い方がアニメならではの演出ではないでしょうか。噺家が、少し自信がなさそうに落語が進んでいるときには目が泳いでいて、どこかせわしなく、追い立てるような音楽が、一方でうまくいっているときには軽快な音楽が流れるのです。
手元や目の細かい動きと表現にも注目です。また、主題歌「薄ら氷心中」も作品の魅力を引き立てています。みよ吉の声を担当している林原さんが歌っていて、まるでみよ吉から見たこの人物劇を歌っているようでもあります。さらに、作詞作曲は椎名林檎さんが手がけており、独特の雰囲気とメロディもこの作品の重要な一部です。二期はどんな曲が主題歌になるのかもわくわくします。
昭和元禄落語心中 まとめ
いかがでしたでしょうか。作中には「時そば」など、聞いたことがあるような噺も中には登場します。落語にも興味を持っている人でも、またそうでない人も落語のことも好きになること間違いなしです。落語をめぐる物語、人々の人生ドラマは引き込まれます。「助六」こと与太郎と、小夏、そして八雲たちのこれからが楽しみです。昭和元禄落語心中は来年1月6日より放送開始です。お見逃しなく!
【一期“与太郎放浪篇”ダイジェスト動画】
PVでは物足りない、でも全て見る時間は無いという方におすすめのダイジェスト動画です。
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