ほくろとメラノーマに関するページです。
ほくろとメラノーマの違いとは?
まずはほくろとは何か、メラノーマとは何かについての確認です。
ほくろとは
ほくろは一言でいうと「皮膚良性腫瘍」の一種です。
悪性腫瘍のようにどんどん増えて広がってしまうことはなく、ある決まった場所の中で増えるのが一般的です。
ほとんどの人が、小さいころから同じ位置にほくろがあるのではないでしょうか。
メラノーマとは
メラノーマは一言でいうと「皮膚のがん」です。
悪性黒色腫という、いかにも悪そうな名前で呼ばれます。
メラニンやメラノサイトがガン化したもので、「ほくろの細胞ががん化」したものもこれにあたります。
メラノーマができる場所の例
- 足の裏
- 手のひら
- 爪
- 顔
- 眼球
- 鼻
- 口の中
- 胸
- 腹
- 背中
- 肛門部
このように、できる場所を確認すると、どこにできてもおかしくないほど、いろいろな場所にできることがわかりますね。
メラノーマとほくろは同じと思っていた方にとっては、眼球にもできるということに衝撃を受けたのではないでしょうか。
ほくろとメラノーマの見分け方は?
ほくろとメラノーマの違いを確認したところで、続いてはその見分け方について見ていきましょう。
ほくろとメラノーマは大きさが違う
ほくろとメラノーマは大きさが違います。
ほくろのように見えて、メラノーマである可能性が高くなるサイズとしては「直径6㎜以上」が目安になります。
ほくろは子供のころからありますが、メラノーマの場合は突然できて、そのまま急激に大きくなるというケースもあります。
新しくできたほくろが、どんどん大きくなるようでしたら、一度皮膚科に相談してみましょう。
ほくろとメラノーマは色が違う
ほくろとメラノーマは色が違います。
ほくろの色はこげ茶色の場合は多いですが、メラノーマは少し違います。
メラノーマの色は「黒」や「赤っぽい」ことが多いです。
先ほどお話しした通り、「ほくろの細胞ががん化」することもあるので、ほくろの色が茶色から黒色や赤色に変化しているようでしたら、早めに皮膚科に相談してみましょう。
ほくろとメラノーマの形の特徴
ほくろとメラノーマは形に違いがあります。
ほくろの形は「きれいな円形」という特徴があります。
いっぽうメラノーマはきれいな円形ではなく「左右非対称の形」になり、輪郭がはっきりしません。
子供のころからある「きれいなほくろ」と見比べて、なんだか形の悪いほくろができた時は、メラノーマの可能性を疑ってみましょう。
ほくろとメラノーマの初期診断
ここまでの情報を整理すると、ほくろなのか、メラノーマなのかという初期診断が自分でできるようになります。
ほくろ | メラノーマ | |
大きさ | 小さい | 直径6㎜以上 |
色 | 茶色 | 黒・赤っぽい |
形 | きれいな円形 | 左右非対称・輪郭がはっきりしない |
一つでも当てはまるようでしたら、一度皮膚科に相談しに行きましょう。
ただのほくろかもしれませんし、メラノーマかもしれません。
ほくろであれば一安心ですし、メラノーマであれば早期発見につながります。
ほくろとメラノーマ まとめ
ほくろは皮膚良性腫瘍。メラノーマは皮膚のがんなど、全く同じものというわけではないことがわかりましたね。
大きさや色、形を確認して、ほくろなのかメラノーマなのかを自分でチェックしてみましょう。
少しでも不安なようでしたら、皮膚科の医師に相談してみましょう。