
除夜の鐘が鳴り響き、心が癒される大晦日の夜。
お坊さんがついている姿は毎年目にしますが、一般の人にも除夜の鐘を突かせてくれるところもありますね。
ぜひ飛び込みで参加して、貴重な経験をしたいところですが、いざ自分で除夜の鐘をつくとなるとプレッシャーを感じる人は多いと思います。
なぜプレッシャーを感じるのか、それは「経験も知識もないことだから」です。
経験がないことは仕方ないので、ここで除夜の鐘をつく時のポイントを確認して、貴重な鐘つきで恥をかかないステキな音色を響かせられるように準備をしておきましょう。
紹介するポイントは・・・
- 正しい強さ
- 正しい回数
- 正しい間隔
の3つについてです。
とくに強さは気になるポイントなので注目して見てみましょう。
除夜の鐘のつきかたで正しい強さ
まずは除夜の鐘のつきかたで正しい強さはどのくらいなのかというお話しです。
お坊さんがついている除夜の鐘を聞いていると、気合の入ったような大きな音と、失敗したのかな?と思ってしまうような小さ目の音が聞こえてきますよね。
この音の差はお坊さんの鐘つきスキルによって一定の音が出ていないということなのでしょうか?
じつは、この音の大きさの変化は「あえて強弱をつけている」ものになっています。
けっしてミスして音が小さくなっているとか、気を抜いて音が出ていないというわけではありません。
除夜の鐘の音には強弱があるものなのです。
なので、除夜の鐘をつく機会があった時は、前についた人の音の強弱に合わせて、前の人が大きな音であれば、次は小さな音に調整し、前の人が小さな音だった場合は強めについて大きな除夜の鐘をならすようにすると、ちょっと通な感じになれます。
せっかくなので除夜の鐘では音の調整を楽しみましょう。
除夜の鐘のつきかたで正しい回数
続いては除夜の鐘のつきかたの正しい回数についてです。
除夜の鐘の回数は108つとうことは多くの人がご存知のことかと思います。
なぜ108つなのかというのも有名な話しで、人間の欲望、煩悩の数が108つといわれているため、その煩悩を年の終わりに除夜の鐘の音で消してしまって、新たな気持ちで新年を迎えるためということですね。
意外に知られていない108つの内訳についてですが、旧年(12月31日)のうちに107回の鐘をならし、新年(1月1日)に最後の1回をならす方法が正式な除夜の鐘のつきかたになっています。
今年は除夜の鐘が新年に入ってから1回だけしかならないのか、そんなことを意識しながら新しい年をむかえるのも良いかも知れませんね。

除夜の鐘のつきかたで正しい間隔
最後は除夜の鐘の間隔についてです。
除夜の鐘は108回ならす必要があることは先ほどお話しした通りで、しかも最後の1回は信念をむかえてからつくという形になっていましたね。
そうすると、108つの除夜の鐘の1回目が始まり、107回目は年内で、108回目は新年でという決まりの中で回数を重ねていくわけですから、除夜の鐘をつくタイミングをしっかりはかっていなければ成り立たないことがわかります。
前の人がついた後に、すぐにはつかせてもらえないのはこのペースを作るためなんですね。
前半はゆったりペースだったのに、後半はハイペースで除夜の鐘が鳴っていたら、なんだか落ち着かない年越しになってしまうので、お坊さんたちは同じ間隔で除夜の鐘が1つ1つつかれていくように計算しながらついているのです。
除夜の鐘をつくときはついつい早くつきたい気持ちで焦りがちですが、ここはひとつ深呼吸をしてお坊さんの指示をまつ余裕をもって除夜の鐘をつけると良いですね。
除夜の鐘の正しいつきかた まとめ
除夜の鐘の正しいつきかたについてまとめると・・・
- 除夜の鐘は強弱を交互につける
- 回数が決まっていて、最後の1階は年明けにつかれる
- 一定の間隔を維持してついている
ということがわかりましたね。
回数や間隔はお坊さんが管理していくので、一般の人が自分で調整できるのは「強弱」の部分です。
前の人の強さに合わせて力加減を調整して除夜の鐘をついてみましょう。