花粉症とアナフィラキーショックは関係あるのか
花粉の種類と量によってはアナフィラキシーショックをおこすこともあります。とくにアナフィラキシーショックをおこしやすい花粉アレルギーとしてはススキ、カラスムギなどのイネ科。シラカバ、ヒメヤシャブシなどのシラカバ科。ヨモギ、タンポポなどのキク科の植物があげられます。
花粉症に多いスギ花粉では、アナフィラキシーショックをおこすことは殆どありません。そのため花粉症だからといって、すべての人がアナフィラキシーショックをおこすわけではないのです。
アナフィラキーショックの症状
アナフィラキシーショックは命に関わる怖い病という情報は、多くの人の認識としてあるように思います。しかし、どのような症状が現れるのかはあまり知られていません。ここではアナフィラキシーショックの中でも症状が重いものを紹介します。
- 意識不明
- 脳炎
- 失神
- 呼吸困難
- 全身紅潮
- 蕁麻疹
- 血管性の浮腫
他にも腹痛や下痢、嘔吐などの症状もアナフィラキシーショックの症状として現れることがあります。
全身紅潮
全身紅潮と聞いても、なかなかイメージしにくいかもしれませんが、アルコールに弱い人がお酒を飲んだ時に、顔が赤くなってしまうのを見たことがあると思います。その赤さが強く、そして全身に出てしまっていると考えるとイメージしやすいと思います。
血管性の浮腫
眼瞼、口唇、舌、喉頭、四肢末端などが腫れ上がる状態をいう。
即時型アレルギーによる。
深部皮膚・皮下・粘膜下組織に中じる血管反応で、毛細血管の拡張及び透過性亢進によって起こる局所的な浮腫のこと。
血管性浮腫はじんま疹より広範に現れる皮下組織の腫れ。
アナフィラキーショックへの対応
アナフィラキシーショックがおきてしまった場合、迷わず119番通報し、症状を伝え、どう対応するべきか指示を受けましょう。すぐに119番通報が出来ない状況の対処法は下記のとおりです。
あお向けで寝かせ、足を高くして楽な姿勢にします。嘔吐があった場合、顔を横に向けて、吐いたものをのどに詰まらせないようにしましょう。
救急車が来るまでに、可能であれば応急処置としてエピペン(epipen)を打ちましょう。
エピペンとは、アナフィラキシーの症状を緩和する、自分や周囲の人が注射できる薬剤です。
花粉症とアナフィラキーショック まとめ
花粉症によるアナフィラキシーショックは、一般的に多いスギ花粉によるものではないので、花粉症だからといって全ての人におこる症状ではありません。もしアナフィラキシーショックの症状が出てしまった場合はすぐに119番通報をし適切な対応をしましょう。
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