こどもが夏にかかりやすく、お父さんお母さんが不安をおぼえるプール熱。
発熱も高熱になり、のどが痛くて食欲も激減してしまうので、見ている方も辛くなってしまいます。
プール熱がいったいどんな病気なのかを知っておくことで、どういった対応をしたらいいのかを知り、苦しんでいるお子さんを少しでも楽にしてあげましょう。
こちらではプール熱の症状や治療方法について、予防方法などをご紹介していきます。
症状
こどものプール熱かなと疑問に思った際は、こちらの症状を確認してみてください。
38℃から40℃の発熱
プール熱の症状の一つは発熱です。38℃から40℃という高熱になるので、プール熱に限らずこれだけの発熱がある場合は病院へ向かいましょう。
発熱の期間
発熱は3日から1週間ほど続きます。
のどが痛い
プール熱にはのどの痛みも伴います。咽頭痛によりのどが腫れてしまい唾液が呑み込めなくなるような症状になることもあるので、炎症を抑えるためにも医師に見てもらうことをお勧めします。
咽頭痛の期間
咽頭痛は3日から5日間持続します。
結膜炎で目が痛い、かゆい
プール熱では結膜炎の症状もでます。
目が痛い、かゆいといった症状もあれば、目やにがでる、涙が止まらないなどの症状が出る場合もあるということです。
治療方法
プール熱には「特効薬」がありません。
そのため症状に合わせた対処療法を行う事になります。
発熱に対しては発熱を下げるための対応、のどの痛みにはのどの痛みに対する対応をしていくということです。
とくにのどに炎症を起こしている場合は、食べ物の刺激によって悪化させてしまうこともあるので、プリンやゼリー、アイスなどの硬くない食べ物を食が良いでしょう。
酸を含む種類の果物や、乳酸を含むヨーグルトなども咽頭痛を引き起こすので注意しましょう。
何も食べずにいると体力も落ちてしまいますし、脱水症状を起こすことにもなるので、柔らかく刺激の少ない食べ物を食べさせましょう。
予防方法
プール熱には予防接種などのワクチンがありません。
ウイルスによる感染を防ぐことで予防することになります。
手洗いうがいをする
プール熱に限らず、手洗いうがいをしっかりおこない、ウイルス感染を予防する習慣をつけておくと良いでしょう。
タオルを分ける
「お父さんとはタオルを別」というわけではなく、ウイルス感染を防ぐという意味では顔や手を拭くタオルも別々にした方が良いということです。
プール後はシャワー
プールを楽しんだ後はシャワーをしっかりと浴びて、とくに目をきれいにしましょう。
さらにうがいもしっかりと行っておくとより予防になります。
おむつ交換後は手洗い
おむつを交換するときに便が親の手に付き感染してしまうこともあります。
家族全体に広まってしまっては大変なので、おむつ交換後は手をしっかりと洗うようにしましょう。
手袋をすることもお勧めということです。
感染経路
プール熱はウイルスにより感染します。
口や鼻などの粘膜からの感染、目の結膜からの感染が多いです。
家庭内の感染経路としてはタオルの共有によるものや、感染してしまった赤ちゃんの便からの感染も多くなります。
とくに便からの感染は症状が治まった後も30日間は注意が必要になるので、忘れた頃に油断して感染しないように注意しましょう。
他にも目やにからの接触感染など、感染力が非常に強いウイルス感染なので慎重に対応しましょう。
夏、こどもがかかりやすいプール熱 まとめ
プールなど、こどもが外出先でウイルスに感染してしまうことが心配されるプール熱。
感染力の強い病気なので、看病している家族にもうつってしまうことも多くなります。
家族の誰かがプール熱になった際は、近くにいる家族も手洗いうがいをしっかりおこない、タオルの共有を避けるなど、家族全体で倒れてしまわないように対策しましょう。
高熱やのどの痛みなどもあるので、まずはお近くの病院へ足を運び、相談することからスタートすると安心ですね。