あじさいの美しい季節がやってきました。
毎年、梅雨前になると、日本全国にあじさいが美しく咲き誇る場所が出てくるので、なんとも嬉しい気持ちになりますね。
本日ご紹介するのは、福島県二本松市にある【高林寺】というお寺です。このお寺は、通称「あじさい寺」と呼ばれており、境内周辺には、約30種類、5000株ものあじさいが植えられています。
境内のみならず、周辺の市道には「あじさいロード」が整備されていて、そこにも約1万株ものあじさいが植えられているのが、なんともいえず目に鮮やかに飛び込んできます。
【あじさい寺 高林寺】開花状況と見頃時期
高林寺には、約5000株のあじさいと、1000株のアヤメが植えられており、例年、6月下旬~7月下旬に見頃を迎えています。
この美しいあじさいは、先代のご住職が30年以上も前から、裏山の杉林を開拓しながら、だんだんと植え続けたものだそうですよ。
その株数の多さにも驚きますが、境内全体がとてもよく整備されていて、その細かな手入れの状況に驚かされます。
とても大切に育てられていることがよく伝わってくる、美しいあじさいですね。花も人も、手をかけてもらえたものは、その思いが溢れてきますよね。
【あじさい寺 高林寺】に向かうあじさいロード
高林寺は、長い坂の途中にあるのですが、そこに向かって行く沿道約5キロに渡ってあじさいがきれいに咲き誇って、あじさいロードになるのです。
「あじさい寺」に向かう最中も、あじさいでいっぱいなんて、ロマンがありますよね。
なお、駐車場ですが、メインの駐車場は8台ほどしか停めることができないのですが、坂を100メートルほど下ったところにはさらに10台ほど停める場所があります。
ですので、足腰に自信のある方は、下の駐車場に停めて、歩きながらあじさいを楽しむのもよいと思います。
【あじさい寺 高林寺】敷地内もあじさいロード!?
高林寺の境内一面に咲き誇るあじさいは、本当にたくさんです。
その満面の咲き具合から、まるで映画『となりのトトロ』に出てくる、メイちゃんが通り抜ける「森のトンネル」のごとく、一面があじさいでいっぱいになっています。
その様子はまさに「あじさいに囲まれている」「あじさいに包まれている」といっても過言ではないくらい。
小さなお子様にとっては、まさに「あじさいのトンネル」として嬉しいかも知れません。とてもいい思い出になりそうですね。
そして、あじさいの合間からふと見える、穏やかな顔つきの小さなお地蔵様も、とても愛嬌があってかわいらしいです。思わず心がホッコリしてしまう景色でいっぱいです。
【あじさい寺 高林寺】こぼれ話
ここに記載するのは、「あじさい寺 高林寺」に関するちょっとしたこぼれ話です。なにかの機会に、誰かにお話しできたら嬉しいくらいの気持ちで読んでいただけたら幸いです。
美しいあじさいは、浄財で維持されている
見頃時期がくると、県内外からたくさんの観光客がやってくる高林寺。
入場料などは特に設定されておらず、無料開放されています。・・・ですが、当然これだけのあじさいを維持しようと思ったら、多くの時間も手間暇もかかりますよね。
これらの花園の整備は、みなさまからの浄財で行っているとのこと。ですので、これからも、この美しいあじさいを楽しめるよう、見に行かれた方は、是非その嬉しかった気持ちを「浄財」として気持ちばかり入れてこられるといいと思います。
みんなで気持ちよく喜びを循環させ、美しい風景がずっと続いていくようにできるといいですよね。
美しいあじさいは、石原裕次郎さんの法要で使われた
故石原裕次郎さんは、あじさいの花がとても好きだったと言われています。
そういった話もあり、故石原裕次郎さんの7回忌法要の際に、祭壇には高林寺のあじさいが使われたそうです。
それをきっかけにして、高林寺のあじさいが有名になったとも言われています。本当に、いつ何をきっかけにして何が有名になるかわからないですね。
いずれにしても、この美しいあじさいの景色が、多くの人の知るところとなったことはとても嬉しいことですね。
【あじさい寺 高林寺】へのアクセス
【所在地】福島県二本松市太田西田1
自動車で行く方
東北自動車道【二本松インター】から車で約25分
電車で行く方
JR東北本線【二本松駅】からバスで30分の後、徒歩15分
0243-66-2490
【あじさい寺 高林寺】まとめ
全体としては青色のあじさいがメインに咲き誇る高林寺。
その落ち着いた色合いの中に、ふと顔を見せる紫・白・ピンクのあじさいがなんともいえず美しいです。
静かな山間にある高林寺のあじさい、日常を離れて、穏やかな気持ちで楽しんできていただけたらと思います。
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