心霊スポットに行くなら・・・覚悟して行きましょう。
前回、「夏といえば」のお話でも出来て来た肝試しについて、知っておかないと大変なことになるかもしれない重要事項を紹介していきます。
まず、そもそも肝試しとはいつごろ始められたものなのか、そんなお話からはじめていきたいと思います。
肝試しの注意点を知る前に起源を確認しておきましょう
起源は平安時代末期に書かれたという大鏡によると、時の帝「花山天皇」が夏の午前3時に藤原兼家の3人の息子たちに、鬼が出ると言われている屋敷に行かせたというお話があります。
そのお話しの中では藤原道長だけがやり遂げ、証拠として刀で柱を削いでも持って帰ってきたという記述があります。
まさに肝試しの発想そのものですね。
平安時代にはすでに存在していた肝試し。その歴史の長さには驚かされます。
現代であれば「肝試し」と言っても、怖くなればライトもあり、多くの場合は少し移動すると明るい場所へ行くこともできます。
本当に怖くなれば逃げることが可能な肝試しですが、当時はどうだったのでしょうか?
おそらく当時は「本物の闇」の中を手探りで進み、刀で柱を削いだ作業も、相当に勇気が必要だったことでしょう。
友達同士でわいわいと楽しむ肝試しとは、まったく別のものであったことが想像できますね。
「肝試しの注意点」持ち物、写真、食べ物。そして嘘
肝試しの起源にふれたところで、今回のメインテーマともいえる肝試しの注意点について確認して行きましょう。
肝試しには塩と火打石を持っていく
お祓い効果が高いというイメージの塩。しかし、意外に効果が弱いという話なので、塩を持っているから安心だと決めつけないようにしましょう。
塩よりも効果があるとされているのが火打ち石の火花です。どうしても肝試しをしなくてはいけない時は、塩と火打石を必ず持参するようにしましょう。
自分が良くても友達が用意していないというケースもあるので、可能な限り人数分用意できると安心です。
【神棚・神具】火打石(鎌付き)
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その場にあるものを持ち帰らない
心霊スポットと言われる場所では、絶対にその場にあるものを持ち帰ってはいけないとのこと。
厳密には、写真を撮ったりビデオを撮影するのも、その場のものを待ち帰る行動に当てはまると言われています。
肝試しにつきものの心霊写真目的の写真も、当然「持ち帰った写真」ということになるので、その写真が心霊写真に見えなかったとしても、普通の写真とは違う何かが宿ってしまっているかもしれません。
写真以外にも小石や葉っぱでさえ持ち帰ってはいけません。
意識的に拾って持ち帰る場合だけでなく、靴底に挟まってきた小石や、ふいにカバンに入った葉っぱなども、そのまま持ち帰ってしまえば「持ち帰った」ということになります。
その重要度がわかる一例としては硫黄島の例を知るのが分かり易いと思います。
戦争で多くの犠牲者が出た硫黄島は、飛行機に乗って島を離れるとき、厳重に靴の砂粒まで全て払い落とすとのこと。
硫黄島を例に出したので、「特別の場所」と感じる方も多いかもしれませんが、どこかで肝試しを行うことがあれば、持ち帰らないということを強く意識しておきましょう。
水や食べ物を持っていかない
肝試しを行うときは「水や食べ物」を持っていかないようにしましょう。
心霊スポットに霊がいる場合、その多くは飢えています。その場から離れられない霊がほとんどのため、水や供物を供えてもらえないからです。
なので、心霊スポットにずかずか上がり込んで水を飲んだり、食べ物を食べたりすると霊が必ず寄って来ます。特に水はよくないとのことです。
だからと言って、その場に供物として食べ物を供えてしまうと、腐って異臭を放ったり、虫や小動物を呼び寄せてしまうのでやめましょう。
嘘をつかないこと
心霊スポットへ出かけても、何事もなく肝試しが終わることが多いですよね。
そんな時に「面白くしよう」と、「あそこに霊が見える!」「後ろから足音がする!」などと嘘をついて同行者を怖がらせないようにしましょう。
言霊という言葉を聞いたことがあると思います。冗談で言っているつもりが、思いもよらない出来事を招いてしまうことがあるそうです。
そして何よりも怖いのは、その嘘によって「心理的にパニックになった人間」です。極限で見せる行動は友達を傷付けてしまうこともあれば、混乱による発作を引き起こす可能性もあります。
よくダウンタウンの松本人志さんが「霊的な話をすると、ほんとによくない」という話をしているのを目にしますが、まさにその通りということです。
行ってはいけない心霊スポット
ここからは世界の行ってはいけない心霊スポットについてです。
1位 青木ケ原樹海
かの有名な富士山の北西近くに位置する樹海です。
非常に気味が悪い森として知られています。
ここは自殺の名所としても有名な場所ですね。
2位 カバヤンミイラ洞窟
フィリピン、カバヤンにあるこの洞窟は非常に良い保存状態で残されたミイラが数多く眠っている洞窟。
紀元前2000年程度のミイラが発見されたとのこと。
3位 鳥の自殺名所 ジャティンガ
インド、アッサム地方のジャティンガ村では毎年9月~11月になると、数種類の鳥達が村に集結し、空から舞い降りてきて、建物や木に体当たりし、自ら命を絶つ行為よく目撃されます。
科学者達もこの現象に悩まされ続けており、いまだ化学でも解明できていない謎となっています。
肝試しの注意点 まとめ
1つだけ言えるのは「行かなくていいなら絶対に行かない」ということです。
幽霊も怖いですが、一番怖いのは「危険と聞いていても肝試しを行う人」なのかもしれません。
この夏は、肝試しのドキドキではなく、「好きな相手に告白するドキドキ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこれで終わりたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。