2016年の開幕投手に日本ハムファイターズの栗山監督は「斎藤佑樹の可能性はある」と明言をし、話題になっていますね。毎年のように開幕投手候補として名前のあがる斎藤佑樹投手ですが、現実的に今年は開幕投手としての先発があるのでしょうか?
一体どこまで斎藤佑樹投手に開幕投手としての期待がされているのか確認していきましょう。
2015年の斎藤佑樹投手の成績は開幕投手としてふさわしいのか?
まず初めに確認しておきたい情報としては「昨年の斎藤佑樹投手の成績」ですね。開幕投手と言えばチームで最多勝の投手や防御率や勝率などといった「チームのエースピッチャー」が任される非常に重要な名誉あるものです。斎藤投手は「チームのエース」という重責を背負うだけの結果を残すことができたのでしょうか?
2015年の主な成績はこちらです。
先発7試合 完投0
野球初心者の方にはわかりにくいかもしれないので、二刀流で有名な大谷翔平投手の成績と比較してみましょう。
- 斎藤投手:1勝3負 防御率5.74
- 大谷投手:15勝5敗 防御率2.24
- 斎藤投手:先発7試合 完投0
- 大谷投手:先発22試合 完投5(完封3)
圧倒的に大谷投手の成績が勝っていることが分かります。この場合、大谷投手が開幕投手に選ばれることがファンとしての望みであり、納得の采配となるのではないでしょうか。
しかし、栗山監督は「斎藤投手の開幕投手はありえる」という話をしているのですが、そこには次のような意図があるとのことです。
斎藤佑樹投手を開幕投手に指名する際の意図とは?
大エースである大谷投手を開幕戦に指名しない可能性について、栗山監督には戦略的な理由があるのです。実は2016年の開幕戦は「野外のナイター戦」が予定されているのです。そのため大谷投手は起用せずに他の投手を任命する可能性があるとのこと。その候補の一人として斎藤投手の可能性はあるというお話なのです。
一見開幕という大事な試合こそエースの大谷投手を起用するべきと思いがちですが、栗山監督にとってはシーズンを通した戦略として、野外ナイターである開幕戦にあえて大谷投手を起用する必要があるのかということを考えているということになります。
この理由であれば開幕投手に大谷投手が選ばれなかったとしてもファンは納得してくれることでしょう。しかし、だからと言って斎藤佑樹投手が適任なのかという疑問はぬぐえません。そこで、次の項目では大谷投手と斎藤投手以外の開幕投手候補を紹介したいと思います。
日本ハムの開幕投手候補 吉川光夫投手
まず一人目の開幕投手候補としては吉川光夫投手がいます。2015年は11勝8敗とし、2ケタ勝利をあげています。先発として26試合に登板している安定感も見逃せないポイントです。チーム2位の完投数も大きな魅力といえるでしょう。
日本ハムの開幕投手候補 メンドーサ投手
二人目はルイス・メンドーサ投手です。10勝8敗の成績は先発投手としての役目を十分に果たしているといえます。先発登板数も25と文句なしです。勝星こそ吉川投手に劣りますが、被本塁打が8本と少なく、被本塁打数16本の吉川投手と比較した場合に「本塁打を浴びにくい」という安心感が生まれます。
2016年日本ハムの開幕投手 まとめ
開幕投手に斎藤投手の可能性はあるのかという質問に対しては「可能性はある」と答えるしかないのだと思います。なぜなら監督としてはすべての先発投手にその可能性があると思っているからではないでしょうか。
もしも斎藤投手と比べて成績が劣る投手について「開幕投手の可能性は?」と記者に聞かれた際は、やはり「可能性はある」と答えるのではないでしょうか。ただ、記者の方が質問をしないだけで。
しかし、現実的に開幕が近づいてきたときに、その仕上がりが去年と同等なものであれば、昨年成績を残した投手が開幕投手に選ばれるのだと思います。
そう考えると、2016年の開幕投手として可能性が高い投手は「大谷投手」「吉川投手」「メンドーサ投手」ではないでしょうか。
こんな風に「あーでもない、こーでもない」と、開幕投手予想をしながら開幕を待つ。
これから野球ファンにはたまらない季節がやってきますね。思う存分野球を楽しみましょう。