カウチサーフィンで海外宿泊。
世界の10万都市にいるとされるカウチサーファーの家に宿泊させてもらえるという仕組みが反響を呼び、日本でも注目を集めています。
海外旅行の宿泊費を浮かせることができるということからも人気が高まり、現地の人と交流が出来て楽しいということからも、利用者の満足度も高い様子です。
身分確認制度もあるため安全だと言われる一方で、悲しい事件も起こっていることから、今後の「安全性の強化」が行われるのかどうかが、日本に浸透するポイントになりそうです。
カウチサーフィンの仕組みは?
カウチサーフィンを分かりやすく説明すると「お互いが宿泊できる」という仕組みです。
例えば、日本人の山田くんがアメリカのジョンくんの家に泊まりに行く事もできれば、逆にジョンくんが山田くんの家に遊びに行くことも可能ということですね。
基本的には観光案内までしてくれる人が多いということです。
宿泊受け入れは義務?
宿泊を受け入れなければならないという「義務」はないので、「泊めてほしい」というリクエストがあったとしても、それを断ることもできます。
たとえ宿泊させたいという意思があっても、その時のタイミングや都合によって、断らなければならない時も安心です。
ホントに無償で泊まれるの?
基本的には無償で宿泊することが可能です。
しかし、最低限の「自分の食費」くらいは出すことは礼儀としては必要という声もあるので、「また来てほしい」と思ってもらえるようなマナーは守ると良いですね。
逆に、泊りに来た人が、「ただ飯を食って帰った」としてら、あまりいい気はしないと思います。
そのあたりのやり取りは、後でもめないためにも事前にやり取りすることが可能です。
安全性については?
他人の家に宿泊する、あるいは宿泊させるということは、相手に対する信頼性がなければ成り立たない行為です。
安全な宿泊をお互いが楽しむための仕組みはどうなっているのでしょうか?
信頼のための仕組みは大きく分けて3つです。
1) 身分確認
一つ目は「クレジットカードによる身分確認」
これにより名前や住所などの個人情報が認証されるので、より強い安全性を得ることができます。
クレジットカードによる身分確認はオプションによる有料制になっており、日本メンバーの場合は約2,000円が必要になります。
2) 人からの評価
宿泊が終わると、お互いが相手のことを評価することになります。
評価が好評な人もいれば、不評な人もいるので、批判的な評価が多い人を宿泊させない、あるいは宿泊しに行かないという判断ができます。
ヤフオクなどの評価制度のようなイメージですね。
3) 創立者からの推薦
創立者からの推薦メンバーも存在するので、そのメンバーのところであればよほど信頼性が高いと言えるでしょう。
さらに、その推薦されているメンバーが推薦しているメンバーなど、信頼度の高そうな相手を見つけることで「自ら安全性をあげる努力」をすることも大切なことになるでしょう。
カウチサーフィンの事件
カウチサーフィンは紹介したような安全対策をとっています。
しかし、それでも「他人を泊める」という行為は問題や事件に繋がってしまうことがあります。
こちらではそんな悲しい事件を2つ紹介しておきます。
事件1) 香港人女性とモロッコ人男性
2009年に香港人の29歳女性が、イタリアに住むモロッコ人男性と連絡をとり宿泊。
女性からの通報により、その男性は性的暴行の容疑で逮捕。
その女性は以前から複数の男性メンバー宅での宿泊を経験していたが、事件になってしまったことはなかったということです。
この事件はウィキペディアでも紹介されています。
事件2) 京都在中女性とイタリア人男性
京都在住の外国人女性が、イタリア人男性に乱暴を受けたという事件。
その女性は警察に届け出を出したようですが、その時既に相手の男性は国外へ出国。
さらには証拠もないとして真剣には取り扱ってもらえなかったということです。
そして、「自ら自宅に招き入れた相手」ということもあり、女性側の落ち度もあるという見解が入っているという判断もあったのではといわれています。
隠れた問題点
カウチサーフィンの中でも表面化していない問題もあります。
- 相手がせまってくる
- 出会い系サイト化
- 営業利用
- 異性のみと交流
どの問題も、仕組み上完全に防止することは難しそうなものばかりです。
利用する場合は、このあたりのリスクも把握したうえで利用しましょう。
カウチサーフィン まとめ
海外の人達、新しい人たちとの交流もステキですが、その際は「自分を守る」という意識をしっかりと持ちましょう。
年々増えるカウチサーファー。
ステキな交流もあれば、そうでない出来事も起きているということを意識の中に入れておきましょう。