広島県は潮干狩りを楽しむことができる県です。その中でも人気がある潮干狩りスポットは4か所。
その4か所のうち2018年は2か所が潮干狩りの開催を中止しています。人気スポットの半数が中止になっていることで、毎年潮干狩りを楽しみにしている観光客や地元の皆さんから残念がる声が多数あがっています。
とくに潮干狩り会場に到着した後で「今年は中止になっていた」ということを知り、せっかくの休日の楽しみが台無しになってしまうこともあるようです。
あらかじめ中止の会場を知っておくことで、当日になって衝撃を受けなくても済むように、あらかじめ中止の会場を知っておきたいところです。
こちらで広島県の潮干狩り中止会場一覧を載せておくので参考にしてください。
潮干狩り中止一覧表
まずは中止になった潮干狩り会場の一覧です。
市町村 | 中止海岸名 | 中止理由 |
広島県江田島市 |
|
あさりの成長不良等 |
広島県尾道市 |
|
資源保護のため |
※2018年の情報が入り次第更新します。
切串人工干潟の特徴
切串人工干潟は広島県でも最大級の潮干狩りスポットです。
例年であれば4月から9月にかけて潮干狩りを楽しむことができ、潮干狩り期間中は多くの人が訪れる県内トップクラスの潮干狩り場です。
本来はどこを掘ってもあさりが取れるのではないかと感じるほどに沢山のあさりを取ることができるのですが、現在はあさりの成長不良等の理由によって潮干狩りは開催されていません。
ファンからは早く潮干狩りが復活してほしいとの声もあがっています。
山波の洲の特徴
以前ヒトデが異常発生したことであさりの量が大きく減少した山波の洲。
再び沢山のあさりが復活するように、あさりの天敵になる生き物の駆除にも力を入れ始めた潮干狩り会場です。
2016年も潮干狩りが中止され、2017年も中止が心配されています。天敵駆除等あさりの住みやすい環境づくりに力を注ぎ、あさりの復活に兆しが見えてきたという声も。
近い将来、開催されることを多くの人が期待しています。
追記
2018年4月20日の毎日新聞の記事によると、アサリを網で保護していた範囲に関してだけはアサリが定着していたとのことです。
そのデータから、チヌやエイがアサリを食べているのでは?というアサリ激減の原因が見えてきたようです。
2018年は禁漁のままという判断になりましたが、この調子でいくと本当に潮干狩りができる日が近いのかもしれません。
愛知県でも多くの中止が発表された
広島県以外でも多くの潮干狩り場で中止が発表されています。
その中でもとくに中止の多かった県が愛知県です。
中止の理由には「あさりの成長不良」や「あさりが少ないため」と言ったものが並んでいますが、「あさりの密漁」という被害によりあさりの絶対量が激減してしまったことも潮干狩りを中止にせざるをえなくなった大きな原因となっています。
知多半島の密漁被害についてはこちら
密漁の罰則
密漁をした場合には法律で罰せられます。
内容としては3年以下の懲役や200万円以下の罰金など重い罪となっているので、潮干狩りの開催期間や使ってもいい道具など、ルールを守って潮干狩りを楽しみましょう。
密漁で検挙された場合は3年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金が科せられる(漁業法第138条)
あさりの天敵や稚魚の流出
潮干狩り中止要因には自然の力が影響している部分も大きいようです。
あさりを食べてしまうツメタガイの大量発生や強風による稚魚の流出など、あさり自体が減ってしまう要因も重なり今回の潮干狩り中止という事態が起こってしまったということです。
天敵に食べられる衝撃映像
ツメタガイがあさりを食べる衝撃映像がこちら。
潮干狩り中止 まとめ
毎年ゴールデンウィークを中心に多くの家族連れで賑わう潮干狩り会場。
そこには毎年「あさり」という貴重な資源があるからこそ、潮干狩りを楽しめているということを忘れてはいけない。今回の潮干狩り中止という出来事には「資源を大切にする」ということを一人一人が再認識するための出来事だったように感じます。
一度中止になってしまうと、翌年にはあさりが復活するとは限らず、そのまま何年も潮干狩りが開催されないケースもあります。
各潮干狩り場のルールを守って、来年以降はまた潮干狩りを楽しめる環境が整うように、みんなで資源を守っていきましょう。
このページを見た人はこちらも見ています
潮干狩りの季節を楽しみましょう。