高校の入学試験や、大学の入学試験、就職の採用試験やバイトの面接・・など、私たちの人生の中には、幾度も「試験」が訪れますね。
その都度ポイントになるのが「面接」!
面接官の方と顔を突き合わせて、いろいろな話をします。そして、世間には多くのマニュアル本なども存在しているため、ついつい「こうした方がいいかな」「ああした方がいいかな」と考えすぎてしまって、結果的に「自分を出せなかった」ということはありませんか?
今日はそんな方に向けて「面接の極意」をお伝えします。
バイトの面接で警戒心を解く
初対面の人と顔を合わせる「面接」は、社会に出るために通る道ですね。苦手な人もいれば、得意な人もいると思います。まず、面接官の方と目が合った瞬間にいかにすべきかをお伝えします。
面接はまず笑顔!
目が合ったら、まずは微笑みなさいと言われます。それは一体なぜなのでしょうか?
人と人が面したとき、まず多くの人は、その外見からすべてを判断します。視覚から得られる情報は、なんと87%と言われています。
ということは、面接官の方と目が合った瞬間から、既にあなたは「相手のものさし」の上で、判断されているんですね。
人間が、見ず知らずの人と接したときに、まず最初に心に抱く感情は「警戒心」なのだそうです。
逆の立場に立って考えてみると、とてもわかりやすいのですが、もしもあなたの目の前に、突然見ず知らずの人がやってきて、ムスッとした顔でみていたら、どんな気持ちになりますか?
・・・ちょっと「イヤ」じゃありませんか?
見ず知らずなのに、なんでこっちを見てにらんでいるんだ!と不快な気持ちになるかも知れません。たとえそれが「緊張」からきているもので、相手には一切、ムスッとしている自覚などなかったとしても、です。
すべては「受け手が見たいように見る」ことしかできないからですね。「表情の奥にある感情」に関しては、受け手には届かないのです。
一方、入ってきた瞬間に、口元が笑っている人がきたら、どう感じますか?
おそらく、ムスッとした人に比べて、ちょっとホッとするのではないでしょうか。そして、心穏やかに会話を始められるのではないでしょうか。
笑顔には、「あなたに敵意はありませんよ」「攻撃する気はありませんよ」という意味が含まれています。
よく、人気の女性芸能人ランキングで、上位に入っている理由を見ると「笑顔がステキでホッとするから」「よく笑っていて、癒されるから」という回答がありますが笑顔を見るとホッとするというのは「相手から攻撃されないだろう」という前提ができるからですね。
これは、個人個人の性格によるというよりも、人間にそもそも備わっている性質なので、たとえウソでも、「見える部分」で笑顔を表現することがとても大切です。
それが出来たかどうかで、その後の聴き手のフィルターが完全に変わってくると言っても過言ではありません。ぜひ意識してみてください。
バイトの面接は人対人として接する
面接に行くと、どうしても「面接官」対「面接される人」という構図で映ってしまいますね。その関係性ゆえに、萎縮してしまうことありませんか?
人は人に興味をもつ
いわゆる、面接の回答には模範・モデルが存在します。ですが、それらの回答は、聞く側からすると、もはや「面白くもなんともないもの」なんですね。
人は「あなた自身の言葉」を聞きたいと思っています。どこかで借りてきた言葉ではなく、あなた自身の心の中から湧き出す言葉。それを聞きたいと思っているのです。
面接官といえども、突き詰めれば「一人の人」です。
なので、「どこかにある正解」を答えるのではなく、「人として興味をもってもらえる」「あの人は面白いんじゃないか」そう感じてもらえることこそが大切です。
自分の本当の声を日ごろから意識する
とはいえ、人の意識は弱いもので、日ごろ目にしたもの、耳にしたものが知らず知らずのうちに自分の中に蓄積されていきます。
そして、そういった「外から入ってきた情報」は、いつしか「自分のもの」だったように勘違いし、あたかも自分の意見のように思い込んでしまうのです。
その結果、「どこかから刷り込まれた言葉」を自分の意志のように話してしまうようになります。
たとえば、
・ラガー
・キリン
・アサヒ
と聞くと、何を考えますか?
恐らく、「ビール」が浮かんだのではないでしょうか?
でも、どこにも「ビール」なんて言っていないのです。ですが、頭の中では勝手にそのように解釈されたということですね。
極端な例ですが、これと同様のことが、日常的に起こっているのです。本来、自分の中にはなかった思考回路、発想が、外から入ってきた情報によってあたかも「自分の頭で考えた」かのように刷り込まれているのです。
なので、日ごろから「自分はどう感じているのか」をきちんと意識しておくことが大切です。そして、どこかから借りてきた言葉ではなく「自分の言葉」で話せるようになっておきましょう。
バイトの面接でウソをつくとどうなるの?
面接は、その場限りのものなので、ウソをついたり、取りつくろったりすることが可能ですね。
ですが、面接は言ってみれば「入口・玄関」のようなものです。そして、中に入ってからが本番です。
面接官の方は、中のことを知っている人なので、あなたがその中に入って適応できるかなども見ていることでしょう。なので、そこでウソをついて入ったところで、あとあと辛くなるのは自分です。
初めから、自然体のあなたでいることで、自然に「自分と合うところ」に採用され、そうでないところとはご縁がないように運ばれていくことでしょう。
【就職・バイトの面接】採用のポイント!まとめ
長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
面接は「社会人として求められる姿」があるかも知れませんが、それ以上に大切なのは「自分にうそをつかないこと」ではないかと思っています。
無理をして、偽物の自分をつくるのではなく、自然体でいられる場所に運ばれていくことが、人生にとってはよりよいことなのではないでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。
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