スマートフォンが復旧し、学生たちの間でも「スマホがなければ学校生活に支障」が出てきているのが現状。
学校で仲間外れにならないためにと与えたスマホが、現代の「いじめ」へと発展していることはご存知でしょうか?
子供同士のことに親が口を出すことだはありませんが、こどもが「SOS」を出した際に「たかがスマホの出来事」「たかがLINE内でのトラブル」だと楽観視せずに、「子供にとっては重要なこと」なのだと理解をしたうえで対応をしていくことが必要になってきます。
ここではどんな経緯で「LINE」がトラブルを起こすのか、そしてどう対応をすると良いのか。
また、それは「LINE」の中だけのことなのか、学校の世界だけで起こっている出来事なのかという根本的なところにまで目を向けていきます。
LINE(ライン)とはそもそも何なのか
LINEと聞いて思い浮かんでくる機能はなんですか?
- かわいいメールができる
- 無料で通話ができる
- 気軽に連絡が取れる
この3点は多くの人が認識しているLINEの便利機能です。とくにお父さんお母さん世代などの大人の年代であるほどこの3点以外は知らない、あるいは興味がないものです。
LINEの更なる機能
ラインを使い慣れてくると、その機能の多さに覚えることも大変になってきます。しかし、好奇心旺盛な子供にとってはその沢山ある機能はある種のおもちゃと同じ感覚で、楽しみ方を探すことが嬉しくて仕方ない機能となっていきます。
学生ほど多く利用しているLINEの機能はこちら。
- グループトーク
- 複数人トーク
学生同士の連絡ツールとしてや人間関係をつなぐための便利機能です。
しかし使い方を間違えてしまうと、一気にいじめのツールへと姿を変えてしまいます。
本来の利用目的
グループトークや複数人トークは、言葉のとおり複数の人たちとのコミュニケーションを同時に行うことができる機能です。
例えば従来のメール機能であれば一人一人にメールを送り、その返信も一人一人からメールボックスへ届くというものでした。
これがLINEのグループトークなどを利用することで、そのグループに明日の連絡などを投げ込んでしまえば、グループに参加している人へ一斉に連絡を送ることができ、連絡する側の負担がかなり少なくなります。
さらに連絡を受けた人が返信をすると、グループに参加している人全体で返信があったかどうかを確認することができるので、返信していない人の「確認漏れ」を防ぐなどの受信側にとっても便利な機能があるのです。
一見便利なこの機能。これが使い方によっては新しい「いじめ」へと姿を変えていくのです。
LINEを使ういじめ
LINEがいじめのツールへと変身する場面はグループ機能を利用する際です。
そのケースについては大きく2パターンに分かれます。
ケース1)LINEグループに入れない
1つ目のケースとしては「LINEのグループに入れてもらえない」というパターン。
仲良しメンバーで集まってLINEのグループ作成を計画。グループ完成後は楽しく連絡を取り合う・・・ハズだった。
しかし、いざLINEグループがスタートすると、一人だけグループから外されてしまう。
ホントにそんなことがあるのか?と思うかもしれませんが、実にLINEいじめの起こりやすいパターンです。
ケース2)LINEグループから外される
2つ目のケースは「既存のグループから外される」と言うものです。
今まで仲良くしていたグループで、突然仲間外れにされてしまう衝撃は、グループ生活を余儀なくされている学生にとってこれ以上ない苦痛となってしまいます。
グループから外れるきっかけは「返事をしなかった」という些細なことだったりもします。グループから外されることを恐れて必死に返事を返している学生は少なくありません。その結果LINEを苦痛と感じている学生は非常に多いのです。
結果、中退するケースも問題に
LINEいじめをきっかけに学校を中退するケースが増え、ニュースでも頻繁に取り上げられるなど大きな社会問題となっています。
LINEがいじめの根源と考えてしまうと、LINE世代ではない親の世代では対処法が内容に感じるかもしれませんが、冷静に根本に目を向けることで、その解決策は見えてきます。
LINEいじめの根本は従来のいじめ
「LINEいじめ」と一言でいってしまうと、未知の世界のような気がしてしまいますが、よくよく考えていくと昔から存在していたいじめとなんら変わりありません。
一体どこが昔からのいじめなのでしょうか。